高級住宅街「南麻布」の親しみやすさ

港区を代表する住宅街である南麻布エリア。かつては陸奥仙台藩伊達家下屋敷、陸奥盛岡藩南部家下屋敷などの武家屋敷が並んでいました。昭和41年の「住居表示に関する法律」の施行により、麻布地区の南に位置するエリアが南麻布と呼ばれるようになりました。今回はそんな南麻布エリアの魅力をご紹介します。

目次

1.高級住宅街を潤すオアシス『有栖川宮記念公園』

2.武家屋敷の跡地は国際色豊か！？インターナショナルな高級住宅街

3.南麻布の生活を支える『広尾商店街』

4.まとめ

1.高級住宅街を潤すオアシス『有栖川宮記念公園』

江戸時代、南部藩の下屋敷であったこの土地は明治29年に有栖川宮家の御用地となり、その後、昭和9年に記念公園として一般開放されました。江戸時代の大名庭園の名残を残し、春にはウメやサクラ、夏にはアジサイ、秋にはイチョウやモミジなど四季折々の花木が私たちを出迎えてくれます。日本庭園エリアに加え、滝・渓流・梅林広場・子供用遊具などがあり、整備された散策路はお散歩にピッタリです。また園内に併設された都立中央図書館は国内最大級の蔵書数を誇り、緑に囲まれての読書を楽しむことができます。

2.武家屋敷の跡地は国際色豊か！？インターナショナルな高級住宅街

もともと仙台藩や南部藩の屋敷があった南麻布エリア。こうした大名屋敷は明治時代には宮家や華族の御用地となり、戦後にはフランス大使館やドイツ大使館、スイス大使館などが並び、国際色を強めていきました。こうした特徴を色濃く反映しているのが海外の輸入食材を扱うスーパーマーケットです。その代表が有栖川宮記念公園のとなりに位置する「National Azabu」です。1962年の開店以来、普通のスーパーでは扱われることの少ない世界各国の食材が多く並べられ、南麻布に住む外国人の食卓を支えてきました。海外産のワインを扱うお店もあり、私たちの食卓のラインナップも豊かに彩ってくれます。また教育面でも国際性が強く表れています。大使館が並ぶこのエリアは、おのずと大使館関係の外国籍の子女・子息が多く、公立ながらも国際教育に力を入れている学校があります。さらに東京インターナショナルスクールやモンテッソーリスクールオブ東京などといったインターナショナルスクールがあり、国際的な教育を受ける環境が整っています。

3.南麻布の生活を支える『広尾商店街』

南麻布エリアから徒歩圏内の広尾駅。その駅前には商店街があり、賑わいをみせています。時代を渡り何代にも受け継がれてきた老舗や、流行をとらえたショップやレストランなどバラエティーに富んだ店舗が並んでいます。季節ごとにイベントも開催され、特に5月の大鮪まつりと10月の広尾フェアは商店街を代表するイベントです。また１月のお餅つき、夏には聖心女子大学の学生が主催する広尾打ち水大作戦、１２月は聖歌隊のキャロリングのども行われており、毎年多くの人々が訪れ交流するイベントとなっており、国際色だけでなく、下町風情も残す住宅街です。

4.まとめ。高級住宅街のなかにある親しみやすさ

日本有数の高級住宅街として知られ、ハイクラスな印象のある南麻布。立ち並ぶ大使館のように時代の流れを色濃く反映し国際色を強める反面、どこか庶民的で人々の活気や下町風情が残っている。ハイクラスな雰囲気の中にあたたかみや親しみやすさを感じることができます。さまざまな顔を持つ南麻布エリアでの生活を送ってみるのはいかがでしょうか。